クリスマスのお菓子・Piernik Staropolski

Poland Life

国によってクリスマスによく食べられるお菓子というものがある。
ポーランドの場合、その一つがPiernik(ピェルニク)だ。
これはジンジャーブレッドの一種。
ケーキバージョンとクッキーバージョンがあり
クッキー状のものは Pierniczkiと呼ばれることも。

Piernik Staropolskiは日本語にすると「昔ながらのピェルニク」といったところ。
生地を仕込んでから焼くまで4~6週間寝かせておくというのが大きな特徴。
数週間、寝かせておいても見た目はほとんど変わらないのだが、焼くとふわホロな食感になる。
ただ置いておくだけなのにびっくりするほどおいしくなる。

デコレーションは2段ではなく3段にするのがミソ。
ケーキを重ねる際にはpowidła śliwkowe(プラムバター)をたっぷり塗るのだが
この水分がほどよくケーキに浸透し、口に入れるとすっと溶けるような食感になる。
これを初めて作った時はちょっと面倒だったので2段にしたのだが
2段だと水分の含み具合が若干足りず、溶けるような食感にはならなかった。
その翌年に3段重ねにしてみたところ、口に入れたとたんにほろっと崩れるような極上の食感に。
Piernikで画像検索すると大抵3段重ねなのだが、やはり理由はあるのだなと思った。

ポーランド語ではプラムはŚliwka(シリフカ)と呼ばれるが、市場に行くといくつかの種類がある。
「powidła śliwkoweにするにはどのŚliwkaがおすすめか?」
とポーランド人の友人たちに聞いたところ、皆、Węgierkaがおすすめだという。
しかしŚliwka Węgierkaの旬は10月くらい。クリスマス近くにはほとんど見なくなる。

ということで、最盛期で値段も安い10月のうちに1.5㎏ほどをpowidła śliwkoweにしておく。
この工程も考えると、Piernik Staropolskiの仕込みは2か月以上前から始まっていることになる。
時間かかるな…

もっともpowidła śliwkoweは、ポーランドならどのスーパーにもあるポピュラーなものなので
わざわざ手作りしなくても買って来るという選択肢もあるのだが。

ところで、イチゴやサクランボのジャムの場合は、dżem truskawkowy、dżem wiśniowyという名称で売られているのだが
なぜかŚliwkaだとdżemではなくpowidłaとなる。
作り方はジャムと同じだと思うのだが、なんでだろう?
前々から気になっているところではある。

powidła śliwkoweをたっぷり塗って数日置いた後、仕上げにチョコレートでコーティングする。
お気に入りはWedelのダークチョコ。
Wedelは1851年創業でポーランドで最も古いチョコレートファクトリーとされる。現在は日本のロッテの資本が入り、商号はLOTTE Wedel sp. z o.o.となっている。

スーパーチェーンのBiedronkaで売っていた安いチョコでガナッシュを作ってみたことがあるが、全然味が違う。以来、ガナッシュを作る時はWedelのダークチョコと決めている。若干お高いのではあるが、日本円にして50円程度なので、このくらいの出費なら私でも許容範囲。

Piernik Staropolskiの生地はPierniczkiにしても秀逸。
生地を寝かせず、すぐに焼くとガチガチの食感になるが、
4週間寝かせたものを焼くと、ケーキバージョンと同じくふわホロ食感に。

PierniczkiはLukier(アイシング)でかわゆくデコレーションする。
焼く前に紐を通す穴をあけておけばクリスマスツリーのオーナメントとしても使える。

Piernikという名のついたお菓子はどこのスーパーでも1年中買えるが、
手作りのPierniki/Pierniczkiはやはりこのシーズンならでは。

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