ちなみにピェロギも売り切れていた
★3月上旬からコロナウィルス感染抑制の最初の措置が発令された3月11日あたりまでの様子
某メディアに記事がアップされる予定だが
そこで書ききれなかった情報をフォローする。
つい先日まで、ポーランドでは「コロナショックは他人事」の様相であった。
2月末くらいに「1000人規模以上の屋内イベントは中止または延期」
という勧告が出されていたと思うのだが、これは「推奨」程度の緩いものだったのか、
小規模でも中止するケースもあれば、予定通り開催決行する大規模イベントもあった。
規模が大きいほど中止の時の損失も大きくなるから、おいそれとはやめられないのだろう。
3月8日に文化科学宮殿で開催された Wege Festiwal Warszawa (ヴィーガン・フェス)は
イベントページの「参加」が2Kという大規模イベント。
お気に入りのコスメブランドが出店していたので私も行ってみたが、多くの人でにぎわっていた。
あとで考えてみると、ここにはフードコートも特設され、多くの人が狭いスペースでひしめき合いながら飲食していたわけで、防疫という観点からは危険極まりない環境だったといえる。
がしかし、
よく考えないと気づかないくらい
街に漂う雰囲気はユルかったのだ、この時はまだ。
もちろん、コロナウィルスのニュースはあちこちで取りざたされてはいたが、どこか他人事。
まさに「対岸の火事」。
一方、日本では大変なことになっているらしい。
仕事の絡みもあるので日々ニュースを追っていたが、
ポーランドの雰囲気はあまりにのんびりしているもので、頭では理解できても肌感覚としてとらえるのが難しかった。
その状況が一変したのは3月11日。
政府は、ポーランド全域の学校を休校にし、ミュージアム、映画館、劇場などの施設を閉鎖、大規模イベントの開催禁止を発表した。
これで街の雰囲気はがらりと変わる。
この時はまだ、ポーランドの感染者数はわずかだった。
このサイトのデータを見ると3月11日の感染者数は31人となっている。
「もうそんなにガッツリ対策するの?」
と一瞬思った人は少なくないと思うが
そもそも対岸どころか、EU圏は陸続きだ。シェンゲン加盟国なら国境もない。
これはヤバいと、緊張感ゼロから一転、街中が緊迫する。
イベントも続々キャンセル。規制対象外の小規模なものまで軒並みキャンセル。即時にオンラインで参加するスタイルに切り替わったものも少なくない(以前からポーランド人はオンラインツールの使いこなし方がうまいと思っていたのだが、このあたりの迅速さはさすが)。
11日の政府発表ではまだ飲食店は営業OKだったが、
「従業員の健康維持に配慮」し、デリバリーのみで店舗はクローズするレストランも出てきた。
とにかくひたすら自粛モード。数日前までのユルユル感がうそのよう。
そして政府発表後、多くの人々が向かった先は…
スーパーマーケット!
「有事の際のトイレットペーパー買い占め」は日本だけの現象ではないらしい。
数日前から煽るような投稿もFacebookで何度か見た。
一時的にはトイレットペーパーや石鹸は姿を消した 普段はトイレットペーパーが置かれている棚
結論からいうと、危惧したわりには大したことはなかった。
水曜日の午後に近所のスーパーに行った時は、普段よりちょっと人が多い程度で、品物も十分あった。
平日の午後だったので、オフィス街のスーパーならもう少し人は多かったかもしれない。
木曜の夜に同じスーパーに行くと、さすがにちょっと買い荒らされた感あり。
ジャガイモが足りなかったので買おうと思ったら、ない。
野菜の棚は空きが目立つが… すぐ隣には野菜がいっぱい入った箱が山積み
しかし、よく見るといつも野菜が売られている棚はガラガラだが、
そのすぐ横に野菜がいっぱい入った箱が山積みされているではないか。
なぜそれを並べない??
この日、このスーパーで品切れ/品薄になっていた主だったものはというと、
ジャガイモ、にんじん、ビーツ、たまねぎ、トイレットペーパー、キッチンペーパー、
カシャ(雑穀)、冷凍野菜、卵、小麦粉といったところだろうか。
ピエロギの棚もきれいに売り切れになっていた。
ピエロギ売り切れ! 冷凍食品も品薄 卵も残りわずか Kaszaも売り切れ Bioフードも人気 寿司は売れ残り
ただ、なんというか切迫感のない品切れの仕方で、
物流は滞っていなさそうだったので、この日は最低限のものだけを買って帰った。
話が長くなるので、いくつかのスーパーをチェックした様子はまた次回!