コロナ抗体検査が夏のバーゲン?

コロナショック

このところ、Facebookにコロナの抗体検査の広告がよく表示される。
これはインターネットで検査キットを注文し、オンラインで医師の指示を受けながら自宅で自分でテストできるものらしい。

類似商品があるのではないかと調べてみると意外と充実。
複数の医療機関が、定性抗体検査、定量抗体検査ともに対応しており、オンラインで検査を購入できる。
例えば↓
https://diag.pl/sklep/kategoria/badania-przeciwcial-anty-sars-cov-2/
https://www.damian.pl/en/coronavirus-antibody-testing/
https://zdrowegeny.pl/badanie-przeciwcial-igg-iga-igm-koronawirus

検査を受ける場所もリストの中から最寄りの医療機関を選択できる。価格は医療機関やコースのよって違うが、Zdrowegeny.plのサイトでは抗体検査が52.5ズロチから。

1ズロチ28円で計算すると1470円。
なかなかのお手頃価格。

元の価格は95ズロチとなっており、1か月くらい前に見た時はこの値段だったと思う。
ということは、コロナ抗体検査、夏のバーゲン中??
ちなみに、検査を受ける場所は全国523か所の中から選択となっている。

また、抗体検査だけでなくPCR検査も種類豊富。仕事などで国外に行く人のために、PCR検査と外国語に翻訳された診断書をパッケージにした商品もオンラインで販売されている。診断書には医師の電子署名があり、これを示すことで、国によっては要求される2週間の検疫を回避できる場合があるらしい。

PCR検査はドライブスルー検査ができる施設に行かなければならないようだが、全国に10か所以上ある。日時や場所の選択、支払いまでオンラインで完結できるようで、かなりシステマチック。
値段はサイトやコースで違うが、例えばDIAGNOSTYKAのサイトでは、ドイツ語診断書付きのパックで595ズロチ(16,660円/1ズロチ28円で計算)。結構いい値段だ。しかも診断書の有効期間は発行から72時間となっているので、一度取ればそれで終わりというわけにはいかない。

この値段だと、ビジネスなどの理由で本当に必要な人しか申し込まないだろう。ポーランドはNFZ(Narodowy Fundusz Zdrowia)という公的なヘルスケアシステムを通じて提供される医療費は無料だが、申し込んでから実際に診療を受けるまで時間がかかりすぎると評判が悪く、自腹でプライベートの医療機関を利用する人も多い。

PCR検査もNFZを通して受ければ無料なのだと思うが、恐ろしく待たされるのかもしれない(24時間年中無休のコロナウィルス・ホットラインは用意されている)。
私の友人の一人は、コロナの代表的な症状がいくつも出ていたが検査は受けておらず、自宅で自己隔離をしたと言っていた。

ポーランドはロックダウンは早かったが、PCR検査の実施は抑えてきた。
が、いつの間にやら検査数は増えていた。
急増したのは5月の半ばくらいからのよう。
当初、5月10日に予定されていた大統領選をこの日に実施するのはあきらめたから、とか??

ちなみにポーランドのコロナ感染者、テスト数はシロンスク地方の炭鉱で発生したクラスターの関係者がかなりの割合を占めるという。

検査数は増やし、凍結していた経済を再生するための規制緩和も進み、
今や街はロックダウン前ののほほんムードに戻っているが、それでも感染爆発という状態には少なくとも現在はなっていないということは、早期のロックダウンというのは効果が高かったのかもしれない。

とはいえ、いつまでも鎖国をしているわけにもいかないので、EU圏の国境は開放し、国際線のフライトも戻りつつある。
感染者爆増中のウクライナからのフライトも復活。

規制緩和の目的は凍結していた経済の再生。ウクライナの労働者に戻ってきてもらわないと経済が回らないということなのだろう。

相応のリスクがあることは大統領も認識しているようだ。
この動画でもウクライナの厳しい状況は承知していると言っている。

この動画は国連事務総長を語ったロシアのお騒がせデュオにはめられた時の様子。
Duda大統領、ちょっとカミカミだがきわどい質問もうまくかわしている。

もしこれが日本の政治家だったら失言続出?
その前に、英語で会話できない??
日本の政治家って、海外の要人からの電話はどう対応してるのだろう?
などと、ふと考え込んでしまった。

アイキャッチ画像の写真:Freepik – jp.freepik.com によって作成された background 写真

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