ポーランドは、実はナチュラルコスメ天国である、という話を書いた。
実際にいろいろ使っているのでもう少し詳しく紹介したい。
ポーランドのコスメは「質が良いわりに価格が安い」と評されることが多い。
その代表格ともいえるブランドの一つがSylveco(シルヴェコ)。
このブランドはナチュラルコスメ好きのポーランド人なら知らない人はいないだろう
会社の設立は1992年とポーランドのナチュラルコスメ会社としては古株。設立当初はbirch bark extract(白樺の樹皮のエクストラ)を使った化粧品の開発に焦点を当てていたようだ。birch bark extract に含まれるベツリン、ベツリン酸は肌の再生やケアを促し、敏感肌にもやさしいとか。
さらに、ポーランドの牧草地や森で育ったハーブや花などの植物エクストラも使用。
こちらのサイトに、ブランドの特徴がわかりやすくまとめられている。↓
https://triny.pl/blog/polskie-naturalne-dobre-i-tanie-sylveco-marka-ktorej-warto-zaufac/
ダイヤモンドオンラインにポーランドのナチュラルコスメについての記事を執筆した際、 Sylveco のエクスポートマネージャーさんにメール取材をした。その時、このサイトの記載内容について確認したところ、間違いはないという。
このサイトに書かれている特徴をいくつかピックアップすると
●コールドプレスオイルや植物性ワックスを使用。
● 主にポーランドの牧草地や森で収穫されたハーブや花から抽出した植物エクストラを使用。
● 白樺の樹皮から抽出されたベツリン、ベツリン酸を配合。
● 肌への刺激が少なくアレルギーを起こしにくい。
● 人口着色料や香料、パラベンなどの合成保存料、鉱物油、シリコン、グリコール、SLS、SLESは不使用。
● 動物実験は行っておらず、使用原料で動物性なのはラノリン、ビーワックスとハチミツ。
などが挙げられる。
社名と同じSylvecoのほか、Vianek(ヴィアネク)、Biolaven(ビオラヴェン)、Rosadia(ロサディア)などいくつかのラインを出している。現在、なんと商品ラインナップは約200にものぼるという。
オンラインショップのほか、チェーンのドラッグストアhebeや、ナチュラルコスメ店、ハーバルショップなどで買うことができる。
ナチュラルコスメを販売している店なら、 Sylveco の商品はいくつか扱っているはず。ポーランドではそのくらいメジャーな会社だ。
先に挙げた4つのラインの価格帯を比較すると高い方から
Rosadia > Sylveco > Vianek > Biolaven となる。
Sylveco は私がもっとも愛用しているコスメブランドの一つ。なぜかというと
コスパ最強だから。
価格帯はラインや商品、販売店によって異なるが、VianekのFace creamでおおむね24~36 zl程度。
私はもっぱらEkocudaに出店している時に買うので、平均単価にすると20~24zlくらいで購入している。1zl=28円とするとだいたい600円前後というところ。
値段だけならもっと安いブランドもあるが、先に挙げたように品質のよさでも定評がある。
正直、素人にはどういうのが高品質なんだかイマイチわからないが、コスメ業界の人や、コスメに詳しい知人たちは揃って「質が良い」という。
また、何より頼りになるのは自分自身が”使ってみた感じ”だろう。
実のところ、劇的に効いたというような感動はない。しかし何を使っても失敗がない。
使ってすぐに「おおぉぉおおー」というような感動はないものの、なんというか安心感があるのだ。
先に述べたように、現在、ポーランドには数多くのナチュラルコスメブランドがある。
しかも販売店や品目も増え、いろんな商品を買いやすくなっている。
なのでほかのブランドに浮気してみたりするのだが、
やっぱりここに戻ってきてしまう、的な。
ただし、ちょっと物足りないと思う部分がある。
それは香り。
私はガッツリ香りのあるものが好みなのだが、 Sylveco はほぼ原料の香りのみ。
Vianekはブルーライン、ピンクラインなどのラインによって香りが違うが、いずれもやや甘めのクセのない香りで、かなりマイルド。
無香料や微香性の化粧品が好きな人には最適かもしれないが、私的にはもうちょっとガツンと来る香りの方が好きなのである
Biolaven は上記2つに比べるとしっかりめのラベンダー系の香り。
ただ使用感は Sylveco や Vianek の方がよい。
個別の製品のレビューはまた改めて。