パンデミックでも抗議集会、記念集会は大盛況

コロナショック

ポーランドはやたら集会が多いと感じる。
大別すると抗議集会と記念集会。
さすがに今年はコロナで控えめであったものの、だんだんと戻ってきた。

抗議集会は大小いろんなものがあちこちで開催されている。
最近のもので目立ったのは、LGBTに弾圧的な姿勢をとる政府に対する抗議集会(デモ)など。

8月16日には「Zakończyć plandemię」をスローガンにしたデモが開催され、1000人以上の人が王宮広場に集まったとメディアが取り上げていた。
「Zakończyć plandemię」は日本語にすると「情報操作されたパンデミックを終わらせろ!」といったところか。
コロナウイルスは市民の自由を制限する陰謀であるという理論の支持者たちが、COVID-19に関する様々な規制は違憲であり、強制ワクチン接種の導入拒否、マスク着用の義務の拒否などを訴えている。

趣旨に賛同できるかどうかはともかく、「自由を求めて戦う」というのはポーランドっぽい。

Wyborczaの記事
https://warszawa.wyborcza.pl/warszawa/7,54420,26214370,skonczyc-plandemie-demonstracja-koronawirusowych-negacjonistow.html


一方、記念集会の代表的なものの一つは、ワルシャワ蜂起に関連する集会。

1944年8月1日午後5時、ワルシャワ蜂起が勃発した。
ワルシャワでは毎年、8月1日の午後5時は「 Godzina W ( ゴジナ・ヴ)」と呼ばれ、街中にサイレンが鳴り響き、路上の人々は歩みを止め1分間の黙とうを捧げる。

のだが、現実的には
黙とうする代わりに、サイレンが鳴り響き煙幕が焚かれる様子をスマホに収める人が大半。
ドローンが飛んでいたりもする。

Metro Centrum周辺、Powązki墓地、旧市街広場などいつくかのポイントにはかなりの人が集まる。その前後の時間帯はバスやトラムは特別ダイヤ&迂回運転となり、いつ来るんだかわからないような状態。1時間以上待ちぼうけを食らったこともある。

さすがに今年は自粛するのだろうか?
いやしかし、すでに街はコロナなどなかったかのような様相だ。
開催するというアナウンスは控えめでも、やることはやるような気がする。

ということで、例年通りヴィスワ川沿いに繰り出す。
真夏の青い空、川に浮かぶ大小さまざまの船、そこから立ちのぼる紅白の煙幕など、なかなか絵になるうえに、Centrumの交差点のような大混雑ではないので、ポーランドに引っ越して以来、Godzina Wはここで迎える。

↑自作の旗を持参。なぜかこういうツールが家にはいっぱいある。

16:30くらいに川沿いに着いた時は、船はほとんど出ておらず、人も少なく、
「今年はやらないのか?」
と思ったほどだが、5時近くなると急に船も人も増えてきた。

そして午後5時

なんと今年は飛行機まで登場した。

例年より、心持ち人出は少なめな気はしたが、もともとここはSocial distanceはキープしやすい環境にある。
後で友人のFacebookや、Youtubeなどを見ると、Centrumや旧市街広場はかなりの人出。

8月15日にも多くの人が集まるイベントがあった。
この日は聖母被昇天の日&軍隊の日として祝日となっている。今年は1920年のワルシャワの戦いの勝利から100周年ということもあり、お祝いムード高し。
色とりどりの気球が打ちあげられるというイベントが開催され、ヴィスワ川にかかる橋の上には、気球を見ようという人がいっぱい。

屋外だし、みんな川の方を向いているし、歌を歌ったりとか大声で叫んだりもしてないので、飛沫は浴びにくいはず…もちろん行かないのがベターではある。

規制緩和が始まった当初は、もっと気をつけていたが
マスクを着けている人がいる以外、街はすっかりコロナ前にもどったような様相だ。
”リスクオン”な雰囲気のなか、天気もいいし、楽しそうなイベントが開催されると、なかなか抗いがたい。

感染者数は増加しているのだが、街のユルユルぶりからすると、爆増していないのが不思議なくらい。
8月半ばあたりは感染者数が増えているわりにはテスト数が増えていないような気がするのだが?

さて、今後はどうなるのやら。

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