この冬は久々に雪が積もり冬らしい冬になる、と言われてきた。
私がこちらに引っ越してきた最初の冬は、イメージ通りの寒さで雪もそれなりに降った。
が、過去2年くらいは暖冬で、雪もすぐ消えてしまうような頼りない降り方だった。
もともとワルシャワはそんなに大雪になることはないらしいのだが、それにしても少なすぎる、やはり地球は温暖化していると多くの人が言っていた。
ポーランド人によると
ポーランドの春は、木々が芽吹き、花が咲き、ぽかぽかと日差しが暖かく素晴らしい、という。
ポーランドの夏は、青空が広がり日が長く、解放感と活気にあふれ素晴らしい、という。
ポーランドの秋は、Złota Jesień(黄金の秋)と称されるように、紅葉する街並みが美しく素晴らしい、という。
結局、一年中素晴らしいんでしょ?
と突っ込みを入れたくなるが、冬に関しては悲観的だ。
ポーランドの冬は、天気が悪い日が多く、寒く、日が短くて暗くて悲惨だ。まだ経験してないなら覚悟した方がいい、
と、引っ越す前にさんざん脅かされた。
なもので、戦々恐々と最初の冬を迎えた。
たしかに、天気が悪い日が多く、寒く、日が短くて暗いのは事実だが、だからと言って悲惨では全然ない。むしろポーランドらしさを感じられて、私は意外に好きだなと思った。寒いのは嫌いだが、家の中はむしろ東京より暖かくて快適だし。
結局のところ、自分的にはどの季節のポーランドも好きなのである。
ちょっと話がそれたが、今年は天気予報の通りワルシャワでも積雪があった。
そんなに深い雪ではないが、そり遊びなどができるレベル。
雪だるまもいたるところで見かけた。
そんな雪の日、常設市場のHala Mirowskaに行った。
なぜか無性にホウレンソウが食べたくなったのである。
がしかし、行ってみるとほとんどの店が閉まっている。
最も厳しい条件下のロックダウンの時でさえ、品物も豊富で多くの人が買い物に来ていたというのに。
Hala Mirowskaは雪に弱いことが判明。
ところで、雪の日にまた新たな発見。
こちらではちょっとの雨なら傘をささない人が多いが、しっかり降っている時は傘をさす。
なのだが、
雪の場合は視界が悪くなるほど降っていても、傘をさしている人を見かけない。
なぜ?
人間雪だるまにでもなろうとしているのか??
雪って解けると結構汚い。下手をするとコートに染みがつく。
なので私は雪の日もしっかり傘をさす。