コロナ禍2回目のイースター。街は意外と活況。

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2021年のイースターサンデーは4月4日。
昨年に続きロックダウン状態で迎えるイースターだった。
カトリックにとってはイースターはとても重要な日で、家族で過ごす。
が、COVID-19感染者数急増のため、直前に規制が強化に。
「今年のイースターは家族で集まるのはやめましょう」的な”お触れ”も出された。

では実際に街の様子はどうだったかというと…
けっこう、いや、
かなり賑わっていた。。。

2020年のイースターは、ポーランドで初めてロックダウンが施行されて約1か月後。
ロックダウン直後の街は歩く人もまばらでゴーストタウンの様相。あれほど人のいないCentrum、Nowy Świat、Stare Miastは見たことがなかった。まるでSF映画の世界に迷い込んでしまったような気がした。

2020年3月24日に撮影したワルシャワの街


そんな時でも常設市場のHala Mirowskaには品物も十分あったし人出もあった。
イースターが近づくとさらに人も品物も増えた。
が、しかし、今年と比較すると昨年はかなり静かだったんだな、と改めて思う。

今年のイースターの街の活気は、昨年とは比べ物にならない。
花屋の店先には黄色のチューリップや水仙があふれんばかりに並び、春の訪れとお祝い気分を盛り上げる。「コロナなんて知ったこっちゃないムード」満点。
聖金曜日のHala Mirowskaは買い物客でごった返していた。売り場面積当たりの入場者数は制限されていたはずだが…?

「規制強化してももはや誰も言うことを聞かない」と政治家が嘆いていたが
みんな”危機的状況”に慣れきってしまったようだ。

昨年に比べれば格段にウキウキ感が増したイースターであったが、飲食店は昨年10月よりテイクアウトやデリバリーのみの営業だ。ショッピングセンターもドラッグストアや食料品店など一部を除けば閉まっている。
結局のところ、かりそめのウキウキ感なのだ。
そして、本当に浮かれていたわけではないのだと思う。
イースターサンデーの夜に窓から外を見ると、明かりのついている部屋が多かった。
実家に帰らなかった人は意外と多かったようだ。

2021年4月の街の様子↓


コロナに関係なく、私はもともとイースターは一人で過ごす予定だったので、規制が強化されても大きな変わりはない。

ポーランドの文化を見よう見まねで体験するのが大好きな私にとっては、イースターの時期の街を歩くのはとても楽しい。
Hala Mirowska近くの露店でネコヤナギが並び始めると「もうすぐ春だな」と感じるし、花屋の店先もカラフルになってくる。
この時期にしか見られないお菓子Mazurekもいろんな店で売られている。

イースターサンデーの1週間前の日曜日(2021年は3月28日)はNiedziela Palmowa(Palm Sunday)。聖週間の始まりとなる。市場などでは、Palma wielkanocna(Eastre palm)と呼ばれる、ネコヤナギやツゲの木などで作ったカラフルな装飾品が売られている。

イースター・パームが売られているのは日曜日まで。月曜日からは花屋の店先には黄色いチューリップや水仙が大量に並ぶ。

聖土曜日の朝にはŚwięconka(シフェンツォンカ/イースターバスケット)を持って教会に行き祝福を受けるのが習わしだが、今年はコロナのため「行かないこと」が推奨されていた。
教会によっては屋外に特設テーブルを置き、そこで祝福を行っていた。そういうスタイルなら大丈夫そうかな、とは思ったが結局、教会へは行かないことにした。

でもしっかりŚwięconkaは作った。
バスケットの入れるべき7つのアイテムは、Googleで調べるとサイトによってやや異なるが、私がバスケットに入れたのは、ピサンカ(イースター・エッグ)、パン、Babka(ケーキ)、Chrzan(ホースラディッシュ)、砂糖の羊、塩・胡椒、Kiełbasa(ソーセージ)。
ホウレンソウ入りのグリーンのBabkaと鴨の卵のピサンカという、ちょっぴりInnovativeな仕様。

そして日曜日はこのバスケットの食材で朝食を作って食す。
本来バスケットの中身は日曜朝までそのままにしておくものらしいが、私はインスタ用に写真を撮った後、卵とソーセージは冷蔵庫に入れ(室温に放置しておくのは痛まないか心配なので)、パンとケーキは乾燥しないようにラップをかけた。こういうところはビミョーに日本人が捨てきれない。

イースターの朝の食卓に欠かせない料理の一つがŻurek。これは前日に仕込んでおいた(なのでバスケットのソーセージは使っていない)。

Pierogiと並び、ポーランド料理の代表格として挙げられるŻurek。”ポーランドのみそ汁”などと称されることもあるので、日本人がみそ汁を飲むかのごとく日常的に食されているのかと思いきや…

「一般的にはŻurekはイースターにしか食卓に並びません」
と、ポーランド語の授業で習った。

これを聞いた時はちょっとショックだった。
しかしスーパーでは1年中、ŻurekのもととなるZakwasを売っている。
誰が買っているんだ??
私のようなポーランド大好き外国人とか??

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