こちらに来て苦労していることといえばまず言葉である。
ポーランド語は世界で最も難しい言語の一つとされているらしいが、まさしく!
まだ日本にいたころ、主にオンラインのフリー素材を使って、毎日30分間ポーランド語を勉強する、というのを1年ちょっと続けた。基本的な文法はある程度理解できた(つもり)から、半年くらい現地で学べば何とか日常会話をこなせるレベルになるんじゃないかと思っていたのだが、甘かった。ものすご~く甘かった。
2年経ってもいまだにまともに会話できない。。。というか、2年前とさほどレベルは変わっていない。
とにかくとにかく、単語が覚えられない。
一つ単語を覚えたと思ったら、似たような単語とごちゃ混ぜになり、結局どっちも不明瞭。
単語が長すぎて覚えきれない。言いたい単語の最初の二、三文字しか出てこない。
ポーランド語が長い例↓
https://japonka-poland.com/wp-content/uploads/2019/06/video-1920r.mp4
このトラムの停留所名はbitwy warszawskiej 1920
(ビィトフィ ヴァルシャフスキエイ ティションツ ヂェヴェンチセト ドゥヴヂェステゴ ロク)
舌を噛みそうである。
さらに文法も面倒だ。なにせ格変化が7つもある。
とっさに適切に格変化させるなんて至難の業。
ポーランド人はフツーにこれをやっているわけで、本当に感心する。
ただし、ポーランド人でさえ文法を間違うことは珍しくないとか。
そんなネイティブさえミスる言語を50歳を過ぎてから勉強するなど、ある意味、無謀。
やっぱりエイジング脳じゃ言語マスターは難しいのか?などと思っていたのだが、
ポーランド語が堪能な友人は学生時代、ほぼ毎日10時間、ポーランド語を勉強していたのだとか。
彼女はまだ20代、言語エリートが集まる大学でポーランド語を専攻していた。
この話を聞いてなぜ自分がポーランド語を話せないかわかった。
努力が足りない。
ということは、努力すれば話せるようになる??
年齢のせいならどうしようもないが、努力すればなんとかなるのか?
これは朗報??
ポーランドに引っ越して1年目はポーランド語の学習をわりと優先しており、自分としては真面目に取り組んだつもりだった。熱意だけはほとばしっていたので、先生がボランティアで補講をしてくれたり、通常、週2回しか取れない授業を3回受けさせてもらっていた。
でも全然足りなかったようだ。
年齢のハンデとか学習環境などを考えると、私の場合は毎日30時間くらい勉強しないとおぼつかなさそうだ。
ポーランド語の道は険しい…
実は30年ほど前、ロシア語を学ぼうと思い、ちょっとだけ学校に通ったことがある。
が、あえなく挫折。理由は難しいから(なんというヘタレぶり!)。
しかしポーランド語、ロシア語よりさらにややこしい。
30年かけて、めぐりめぐってさらに難しくなって返ってきたのである。
もしかしてこれは罰ゲームなのか?