日本でも”Start up”の注目度が高まっているようだが、ポーランドのStart up熱もかなり高い。”Start up”や”networking”と名の付くイベントのなんと多いことか。
実際に行ってみると、ちょっと期待外れなケースも少なくないが、とにかく行く場所には事欠かない。
ところで、Start upという言葉の定義は今一つ明確でない気がする。アメリカなどでは最新のテクノロジーやITを駆使した成長性の高い企業を指すことが多いようで、成長性の高さというのは大きなポイントのようだが、もう少し広義にとらえられている場合も少なくない。
イベントによっても何を‟ Start up”とするかは異なる。
私としては「ユニーク・斬新なアイディアを取り入れて自分でビジネスを始めること」ととらえており、何かしらITは絡んでいることがほとんどだが、ウクライナとベラルーシからの留学生が始めたヴィーガンスウィーツのケータリングをStart up 事例として紹介されていたこともあった。。
前々からネットワーキングイベントにはよく行っていたが(と言ってもこちらに滞在してまだ2年余だが)、Start Upと名の付くネットワーキングイベントが急増し始めたと感じたのは2018年の初旬くらいから。ただこれは、私のアンテナに引っかかる数が増えただけという可能性はある。
「どうやってこのイベントを見つけたのか?」とよく聞かれるが、ほぼ100%、Facebookで情報をキャッチしている。
そして、イベントで知り合った人たちとFacebookで繋がると、彼らが「興味あり」にしたイベントが私のニュースフォードにも表示されたりする。
ネットワーク系のイベントに興味がある人たちと繋がれば繋がるほど、この手の情報をキャッチしやすくなるというわけだ。
私が行くネットワーク・イベントは6、7割くらいが英語で開催され、3,4割がポーランド語オンリーである。よりStart Upにフォーカスしたイベントの場合は、8,9割が英語開催といったところ。
ポーランド語で開催されるイベントの場合、参加者のほとんどはポーランド人で、アジア人は私一人。外国人といえばポーランド語が堪能なウクライナ人くらいだが、彼らはPolish Speakerと分類してもよいだろう。Polish Speakerではない外国人は全くと言っていいほどいない。
まあやっぱり言葉の壁は大きいということなんだろう。
正直、私のポーランド語力ではスピーチの内容は大雑把にしか理解できていない。しかも間違ってとらえている可能性大。
しかし、ポーランド語が堪能になるまで待っていたらいつになるかわからないので、言葉の問題はありつつ、とりあえず興味のある内容のイベントなら行ってみる。
貧ポーランド語力では部分的にしか理解できていないから「今日のスピーチはタメになったなー」なんてことはないけれど、言葉がわかったとしても参考になるスピーチはそんなに多くないし、私が期待するのはネットワーキングの方である。
これに関しては’唯一のアジア人’というのは悪くないポジションだ。なんたって珍しい。こちらから話しかければ喜んで応えてくれるし、この手のネットワーキングイベントに参加する人は英語がうまい人が多い。
ポーランド語開催のものでも、国際性を意識したテーマのイベントを選んでいるので、外国人の参加はわりと歓迎される。
では、英語で開催されるイベントは参加者のほとんどが外国人なのか、というとそうでもない。
ちゃんと数えたわけではないので、ざっくりした印象ではあるが
「今日は外国人が多いなー」という印象のイベントでも7割くらいはPolish speaker。
一般的には8~9割くらいがPolish speakerな印象だ。
それでも全面英語で開催するのである。
日本だったら参加者の半分以上が日本人なら結局、日本語になってしまうような気がする。
ポーランド人は、国際社会に打って出るにはポーランド語だけでは不利というのがわかっているのだと思う。
ポーランドもそのうち、北欧並みに英語が通じる国になったりして??