コスメレビュー:Sylveco

Isojiのコスメ道

Sylvecoは何を使っても卒なくこなす優等生。なかでも私がもっとも気に入っているのがこのリップクリーム。シュガースクラブが入っているので唇につけるとちょっとザラっとするが、マイルドなピーリング効果がある。 浸透も程よく、潤いの持続もよい。 Sylvecoは香りがなさ過ぎて物足りなく感じることもあるのだが、このリップはほのかな柑橘系のような香りもある。今まで日本・海外のいろんなブランドのリップクリームを使ってきたが、これはかなりポイント高い。

Hibiskusowy tonik do twarzyは、ハイビスカス、アロエエクストラが配合された化粧水。かなりコッテリした質感。コットンにうまく浸透しないので手に取って肌につけていた。 Sylveco のラインナップの中では人気商品のようで、レビューの評価も高い。
なのでかなり期待していたのだが、実際に使ってみた感触は、悪くはないけど、特別に優れているとも感じない。
‟ふんわり花の香”とかしてくれるともっと気分が上がるのだが、ほぼ無臭。香り重視の私にとってはその点でちょっと評価が下がってしまう。
パッケージのデザインはよいと思う。個人的には”かわいい系”より、シックなイメージのデザインの方が好みなので、 植物のイラスト をあしらった Sylveco のパッケージデザインはかなり気に入っている。

クレンジングミルクの方は期待以上。なんといってもよく落ちる。
「ナチュラル系のミルクレでこんなに落ちるんだ?」というくらい、アイラインもマスカラも落とせる(さすがにウォータープルーフのマスカラは二度塗りしたりするが)。
使用方法には「コットンなどで拭き取る」と書いてあるが、顔をこする感じが嫌なので水で洗い流している。すると油膜のようなヌルヌル感が残る。つまり洗いあがりのさっぱり感がイマイチ。そこがやや難点ではある。

Sylveco が展開するVianekや Rosadia のクレンジングミルクも使ってみた。洗いあがりの感触は、Vianekのクレンジングミルク (Rewitalizujące mleczko do demakijażu 22.99zl) の方が若干さっぱりめ(写真ナシ)。
Rosadia のクレンジングミルクはほのかなローズの香りがする。使用感は Vianek と特段変わらず値段は高めなのでリピートするなら Vianek を選ぶ。

ところで、ポーランドではメイク落としというと「Płyn Micelarny(ミセル・ウォーター=クレンジング化粧水)」がもっともポピュラーなようだ。商品ラインナップが少ないブランドで、メイク落としは1種類しかないならば大抵はこれだ。コットンなどに含ませ、メイクをふき取る。日本でも人気のビオデルマのサンシビオみたいな感じ。

個人的にはさっぱり洗い流す方が好きなのだが、 一つあると便利ではある。
Sylvecoが展開するラインの一つ、Biolavenの Płyn Micelarny を使ってみた。
香りが薄い Sylvecoの商品の中では、比較的しっかりとしたラベンダー系の香りがする。「ウォータープルーフのメイクも落とせる」と書いてあるように、落ちはよい。ただコットンは2,3回変える必要があると思う。保湿力はそれほど高くはないような?

ところで、ミセルとは何か?
ということについてはこれらのリンクを参考にされたし
https://en.wikipedia.org/wiki/Micelle
https://kotobank.jp/word/ミセル-138720

ミセル・ウォーターなら、メイク落とし・洗顔・保湿が1つで完了できるというのがウリだ。
そもそも水質の悪いエリアでは、洗い流すよりふき取りタイプのメイク落としが主流だと聞いたことがある。

ヨーロッパの水道水はカルシウムやマグネシウムの含有量が多い、いわゆる硬水だ。
硬水で顔や髪を洗うと、乾燥したり傷みやすかったりという情報をよく見かける。移住前、これは非常に気にしていた点だ。
なにせ毎日のことである。「肌や髪がガビガビ、パサパサになったらどうしよう」とかなり心配していた。しかしシャンプーやコンディショナーは基本的に洗い流すものだし、フェイス・クレンジングも‟洗い流す”という行為がさっぱり感があり好みなのである。

では実際、 硬水で顔や髪を洗うとどうなのかというと、
どうってことない

これは個人差が大きいし、水質や使用する化粧品も同一ではないので、すべての人に当てはまるわけではない。また、日本で使っていた化粧品をこちらで使えば、使用感は異なると思われる。
あくまで私個人の経験・感想ということになるが
特に肌や髪が日本にいた時より乾燥したり、傷みがひどくなったということはない。
シミが増えたなーとほ思うが、これはたぶん水質ではなく加齢のせいである(泣)。

ちなみにワルシャワの水道水はそのまま飲んでもOKとされているが、多くの人は飲料用にはポット型の浄水器を使っている。
水回りの掃除をサボるとすぐに石灰化した汚れがこびりつくので、カルシウムが多く含まれているのは間違いない。

クレンジングに”さっぱり感重視”というのは、日本人の感性なのかもしれない。
コスメは「機能」だけでなく、「気分」も重要だと思うのだ。
さっぱり感のあるメイク落としに関しては最近、面白い商品を見つけたので
それはまた別個にレビューしたいと思う。

*価格はSylvecoのオンラインショップに記載されている価格(2019年8月現在)。値段が変わったり、ショップによって価格は異なるので参考程度に。

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