ワルシャワは公園が多い。Łazienki Królewskie(ワジェンキ公園)やPole Mokotowskie(ポーレ・モコトフスキエ)のような、だだっ広い公園からこじんまりしたものまでいろいろある。
公園でピクニックというのは夏の過ごし方の定番の一つ。
「皆でお弁当を持って集まろう」的なごくフツーのものから、
公的機関がピクニックと称してカルチャー系のイベントを開催することもある。
秋の気配が感じられるようになってきた8月の後半に私もピクニックイベントを開催した。
「近所の公園でこじんまりと」と考えていたのだが、
なんと「参加」「興味あり」をクリックした人が1.6Kも。
PRは専門分野なので、告知の仕方にちょっとしたテクニックは使っているが、それにしてもほぼ放置でここまで反応があるとはポーランド人の日本への関心の高さがうかがえる。
とはいえ、実際に来る人はほんの一部ということもわかっていたので、イベントに来なくてもイベントページ自体を楽しめるようにしたいと考えた。
そこで「日本でポピュラーなピクニック・フード」のレシピをいくつか公開することにした。
できるだけポーランドで買える材料で、そんなに難しくないものを紹介したほうがよかろうとおにぎり数種と、唐揚げのレシピをアップした。
そして「おにぎりといえば」、ということで梅干しもどきを試作。
(レシピはまだ作成途中)
ポーランドではいろいろな果物を売っているが、梅干しに使う青梅を見たことはない。基本、海外では手に入りにくいものらしい。というか、日本でも限られた店しか売っていない気がするのだが。
ネットで 梅干しならぬアンズ干しのレシピをいくつか見つけたので試してみた。
こちらで売っているちょっと小ぶりのアンズを塩漬けにする。
アンズの種類が違うのか塩漬けにしてもあまり水分が出ず、しょっぱすぎ。
そこでogórki kiszone(きゅうりのピクルス)を作るやり方を試してみた。
なんのことはない、塩水にアンズを入れて発酵させるだけである。
赤い色を付けるためにビーツも一緒に入れてみた。
数日付け込んだら今度は天日にあてて干す。
すると
見た目はかなり、それっぽい感じに仕上がったではないか。
お味はどうかと思い一つ食してみる。
うーん…?
そこで気がつく。実は私は梅干しが苦手で、今までの人生で梅干を食べた回数はたぶん5回程度。 しかも最後に口にしたのはいつだったのか記憶にないほど昔だ。
つまり、そもそもの梅干しの味が思い出せない。
日本人としてマズい気がしなくもないが、しかたない。
おにぎり屋のKasiaに「梅干し嫌いなんだよね」と言ったら
「なんで??日本人なのに?」笑われた。
Kasiaは大の日本好きで、日本好きが高じておにぎり屋をオープンしてしまった人である。
彼女については、こちらの記事で紹介したことがある。
ぜひ彼女に試食してほしかったのだが、残念ながらピクニックには不参加。
そこでピクニックに来ていた日本人に味見してもらう。
さあどうだ?
見た目はかなりそれっぽい。「え、これ梅干しじゃないんですか?」と言ってくれる。
さてお味の評価は?
というと、梅干しとしては塩気と酸味がちょっと足りないらしい。
駄菓子屋で売っているあんず飴に近い気がするという。
確かにこれ、アンズだし。
とりあえず、梅干しとは言えないが、食べ物としては成立する、ということで
日本マニアのポーランド人向けに、オモシロレシピを作成中。